現地調査

西条市のお客様より「倉庫の外壁に穴が開いたんだけど、部分補修できますか？」とお電話をいただきました。「まずは現状を確認させていただいて適切な工事方法と修理費用を提案させていただきます。」と説明して早速お客様のもとへお伺いします。
お問い合わせいただいた建物は鉄工所をされている工場の倉庫でした。
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お客様に問題の箇所へ案内してもらうと外壁の波スートとに大きな穴が開いています。話をうかがうと電気工事の作業中に誤って物そぶつけてしまったのが原因だそうで、穴が開いた箇所には倉庫の内側からお客様自身で雨水や動物が入らないように合板で蓋をしたそうです。

穴の周りには物がぶつかった衝撃でひび割れがあります。幸い破損したスレートは二枚だけで他は無傷のため二枚だけ新しいスレートに取り換える部分補修で済みます。また地上から高さ１ｍくらいのところで低いため足場も必要なく工期も半日で済み修理費用も少なくてすみます。
部分修理の工事内容と工事金額￥48,000（税別）をお客様に提案すると「是非して下さい！」と工事依頼をいただきました。
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破損した波スレートの解体撤去

まずは波スレートを固定しているフックを外します。金属製で錆びてナットが回らないためボトルクリッパーでフックの根本を切断して外します。交換する二枚と上と左右の隣り合う波スレートのフックも外して取り換え作業がスムーズに行えるようにしておきます。

フックが外せると交換する波スレートを外します。この波スレートは一枚約20㎏と重いので持ち運びは慎重にします。こちらは築10年でノンアスベストのものだったので処分費も安くすみましたが、昔のアスベスト含有の波スレートは処分費が高額になります。
＞＞大波・小波スレートのメンテナンス方法について

破損した波スレートの解体ができました。倉庫の柱と外壁の下地鋼材がみえます。下地鋼材のくぼみに割れたスレートの破片が残っていたのできれいに掃除します。
下地が見えているときに左右の波スレートに下地鋼材の上端の位置を印しておきます。この印はスレートを固定するフックの位置だしの重要な印になります。

新しい波スレートの取付け

それでは新しい波スレートを施工します。小波スレートとよばれる外壁専用のスレートを使用します。市販品は長さが6尺（1820㎜）以上で1尺（303㎜）毎に長さが選べます。今回の修理には長さ7尺（2120㎜）の小波スレートを二枚使用します。

小波スレートを仮合わせし左右のスレートに事前につけた印に合わせチョークラインで墨打ちします。一般の墨汁を使用した隅壺だと痕に残るので、作業後おとせるチョークの粉の入った隅壺を利用します。
この目印が下地の鋼板の上端に位置しフックを取り付ける位置になります。

インパクトドライバーの先に錐をつけ下穴を開けます。使用するフックの径より少し大きいサイズの錐を選ぶことが重要です。下穴を開けたら金属製のフックを通して下地鋼材に引掛けるように固定させナットでしっかり締めます。

ナットの下の座金には雨水が屋内に入らないよう防水のパッキンがついており安心です。残りのフックもしっかり固定していきます。

波スレートの取り換え修理完成

波スレートの取り換え修理完成しました。取り換え範囲も小さく高所作業ではなかった為足場の設置も必要なかったので予定通り半日で作業は終了しました。作業箇所の周りの掃除をすませお客様に作業終了の報告をします。

まとめ

お客さまも「早く対応してくれて、ありがとう。これで安心できるよ」と喜んでいただけました。
私たち街の屋根やさんでは屋根以外にも外壁や工場・倉庫まで建物のことなら幅広く対応させていただきます。
建物の不具合は早期の発見・早期対応が重要です。「こんな小さなことでもお願いできるかな？」など軽微な作業もお気軽にお問い合わせください。
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