新居浜市で行った雨漏り修理の様子をご紹介します

新居浜市の皆さん、こんにちは。
街の屋根やさん西条・新居浜店　弟の丹　善寛(たん　よしひろ)です。

本日は新居浜市のとある貸店舗で行った、雨漏り調査から実際の施工の様子までの一連の流れを写真と一緒にご紹介したいと思います。長くなりますが、どうぞご覧くださいm(__)m

新居浜市のお客様から雨漏り調査のご依頼をいただきました。

ある日、新居浜市のお客様より
「所有している貸店舗で雨漏りをしているようで一度見て欲しい」とのお問合せを頂きました。

電話の様子だと、結構な量の雨漏りがしているようです。
N様と都合を合わせて、その日の午後に雨漏り調査をすることにしました。

【雨漏り調査】現地に到着

現地に到着してお客様と合流。
まずはN様にお話をうかがいます。

建物は築40年ほどの2階建て・菊間瓦の屋根。
外から見るだけでも豪華な造りが窺い知ることができます。

十数年前にN様が中古で購入し内部を全面的にリフォームしてエステサロンをされていました。
現在は閉店され、コロナ禍の影響もあり暫らく誰も入っていませんでしたが、久しぶりに中に入って見ると雨漏りに気付いてビックリされたそうです。

【雨漏り調査】内部の雨漏りの様子

実際に内部の雨漏りの様子を見させて頂くことにしました。

今回の雨漏り箇所は2階のトイレのあたり。
かなりの量の雨水が溜まっていたのでしょう、重みで天井クロスに穴が開いた様です。

この雨漏りが1階の天井まで漏って、そちらの天井クロスも剥がれていました。
久しぶりに建物の中に入って、この状況を見たら驚きですよね(>_<)

【雨漏り調査】雨漏りの原因をさがします

ではここから雨漏り調査に入ります。
雨漏りを止めるために、まずは原因をしっかりと見つけなくてはいけません。

内部の雨漏り箇所と屋根の位置関係的に、この辺りが怪しそうです。
実際に屋根に上がって見てみましょう。

屋根に上がってみました

屋根に上がってみました。

2面分の水が集まる谷と呼ばれる部位ですね。
確かに谷部分は雨漏りが非常に起こりやすい要注意かしょなんですが…
ステンレス製の谷板金を使用しているので、特に錆びも見られないし…瓦も割れていない…(。´･ω･)?

もっと近くで見てみましょう

谷部分は要注意！谷板金の雨漏りについてくわしくは↓
『屋根で雨漏りしやすい谷板金と修理』

【雨漏り調査】雨漏りの原因発見

谷板金の上を重点的に点検していくと、板金が歪んだ部分に穴を発見しました。
そんなに大きくない穴ですが、雨水が集まる谷部分では致命的です。

少し上にも小さな割れ目を発見しました。これらの傷から雨漏りを起こしていたんですね(>_<)

【雨漏り調査】どうしてステンレス製の谷板金に穴が？

今回の雨漏りの原因が分かった所で少し余談ですm(__)m
ステンレス製で錆びも出ていない谷板金にどうして穴が開いていたのでしょう？

しいて気になる点をあげるとしたら、・谷板金に歪みがある・5ｍ越えの谷板金も1枚物で施工している点です。

というのも、谷板金は材質の違いこそあれど0.3㎜～0.45㎜くらいまでの薄い金属の板を折って作っています。そのため搬入の時や施工の際に気を抜くと簡単に歪んでしまいます。
当店で谷板金を施工する際には、施工しやすい様に2ｍくらいの谷板金を継ぎ足して施工するのですが、
こちらの場合は継ぎ足すのを嫌ったのでしょう…５ｍを超える谷板金を1枚物で入れていました。

ここからは職人歴50年の当店の社長や先輩の職人の話を踏まえた推測になるんですが…
谷板金の施工の際に出来てしまった歪みの箇所に、「金属が温度変化によって伸び縮みする力」が集中しヒビや穴が開いてしまったというものです。

ステンレスの場合、10℃の温度変化で1ｍ辺り0.173㎜の伸縮があるとされています。
5ｍの板金で冬の0℃から真夏の日射で80℃になることを考えると…6.92㎜の伸縮

40年間繰り返された伸縮の力が歪み箇所に集中してしまい亀裂や穴が生じ、雨漏りに繋がってしまった様です(>_<)

【新居浜市・屋根点検】雨漏り調査と一緒に屋根点検を行います

しばらく人が立ち入ってなかったということで、雨漏り調査と一緒に屋根全体の点検をしていきます。

まず初めに見つけたのが冠瓦という瓦のひび割れです。
瓦の内部に含んだ水分が寒冷期に凍り膨張することで起きる凍害の被害ですね。

ヒビから水が入ってしまうので、こちらは交換が必要です！

凍害について詳しくは↓
『屋根の凍害被害への対処法！』

【新居浜市・屋根点検】意外と多い雨漏り原因　落ち葉やゴミによる排水不良

次に注意したいのが、落ち葉やゴミ等による排水不良です。

【左上の写真】は隅棟のトンネルと言われる部位で本来は水の通り道になるトンネルがあるんですが、落ち葉で塞がれ草が生えてしまっています。

【右上の写真】は谷板金部分が大量の落ち葉で詰まっていますね。

どちらも本来は水の通り道が塞がれてしまうことでオーバーフローを起こし雨漏りしてしまうので掃除が必要です。

【新居浜市・屋根点検】あなたの家は大丈夫？雨樋の詰まり

最後にご紹介する屋根点検が雨樋の詰まり！

こちらも排水にはなるんですが、家の外なので軽視されがちな雨樋。
しかし雨樋は、屋根が受けた雨水を地上まで適切に排水してあげるという非常に大事な役割なんです。

この雨樋が原因で外壁の劣化を早めたり、場所によっては家の中への雨漏りに繋がったりと気が抜けません。
ここもしっかりと掃除してあげましょう！

実は大事な雨樋の役割について詳しくは↓
『雨樋工事で家を守る！雨樋の役割とは』

【新居浜市・雨漏り修理と屋根メンテナンス】工事のご提案をします

雨漏り調査と屋根点検の結果を踏まえて工事の提案を行います。

まず雨漏り修理として、谷板金の穴とヒビ割れを塞がなくてはいけません。

その方法として最初にご提案するのが『谷板金の入れ替え工事』です。
簡単に説明すると、周辺の瓦を一度解体して問題のある谷板金を取り外し、新しい谷板金を設置。
その後に解体した瓦を復旧するという工事です。
瓦の解体も伴うので少し金額は掛かりますが、雨漏りを解決する為の1番スタンダードな方法ですね。

次に今回のようにステンレス製の谷板金で穴あき以外の箇所に全く問題ない時のみご提案できるのが、超高耐候な防水シートで穴の箇所だけ塞いでしまうという方法です。
新しくステンレスの谷板金を入れるのと比較すると耐久性は劣りますが、早く何よりもリーズナブルに修理が出来ます。

今回は防水シートでの雨漏り修理と屋根全体の掃除をさせて頂くことになりました。
心を込めて施工させて頂きます。

【新居浜市・雨漏り修理】超高耐候万能防水シート　『ファストフラッシュ』

それでは早速、雨漏り修理の施工をご紹介していきましょう。
まずは今回の主役の万能防水シート『ファストフラッシュ』のご紹介です。

表面は『EPDM』という特殊なゴム素材で伸縮性があり、どんな曲面にもぴったりフィット。
耐水性・耐候性抜群で耐久年数は驚異の20年！

中層にはアルミメッシュを挟み込んでシートの形状を保持・安定させます。

裏面は全面にブチル接着剤を施し、どんな接着面にも強力にくっつきます。

こちらの防水シートを使って雨漏り修理をしていきます。

【新居浜市・雨漏り修理】『ファストフラッシュ』の貼り付け

さて、修理は一瞬ですよ～

１．穴あき箇所のゴミや埃を綺麗に拭き取る。
２．『ファストフラッシュ』を穴の大きさに合わせてカットする。
３．貼る。(隙間が出来ない様にしっかりと！)

ハイ！完了！。あっという間ですよね(笑)

今回はステンレスの谷板金で穴以外に問題が無かったからこそ出来る修理方法です。
また、屋根の上は高所作業で危険ですので私たちプロにお任せください(*^^*)

【新居浜市・屋根メンテナンス】お家を長持ちさせる屋根メンテナンス

割れ瓦の交換

ここからは家を長持ちさせるための屋根メンテナンスです。

まずは割れた瓦の交換から。
割れた瓦を取り外して新しい瓦に交換します。

サイズが多少違うので加工が必要な時もありますが、1枚から交換できるのは瓦屋根の良いところですね。

隅棟トンネルの掃除

次、は落ち葉が詰まって腐葉土になり草が生えていた隅棟・トンネル部分の掃除です。
硬く根を張った草を刈り取り、中の土や落ち葉を掃除していきましょう。

トンネルが通って水が問題なく流れればOKです。

雨樋の掃除

雨樋の詰まりも、しっかりと掃除して排水出来るようにします。

谷部分や屋根全体に積もっていた落ち葉も綺麗に掃除して屋根のメンテナンスは完了しました。

こちらは近くに大きな木が何本もあるので、メインの雨漏り修理よりも屋根メンテナンスの方が時間がかかりました(;^ω^)

皆さんも家の近くに大きな木がある場合は、定期的な屋根メンテナンスをオススメします。

最後にお客様と

お客様より
「雨漏りを見つけた時はどうしようかと思ったけど、早く対応してくれて本当に助かったよ。工事内容も、こちらの事を考えて提案してくれたし説明も丁寧だった。また工場の方の屋根でも相談させてもらいます。」

嬉しいお言葉ありがとうございます。
お客様にとって「何か困った時にとりあえず相談する相手」そんな存在になれたら嬉しいです。

皆さんも何かお困りごとが有ればお気軽にご相談ください。