お問い合わせのきっかけ

西条市にお住いのお客様から屋根調査のお問い合わせをいただきました。
最初は瓦屋根の部分補修をお客様自身でしようと思って屋根の上に上がったそうですが、思っていたより屋根瓦が傷んでご自身では直せないと思い、私たち「街の屋根やさん西条・新居浜店」へご相談いただきました。

今日は雨漏りでお困りの屋根の点検調査の様子をご紹介します。

納屋の屋根が雨漏り

今回調査するのは納屋の屋根です。
セメント瓦と和型のいぶし瓦の切妻屋根になります。

元々の建物は小さかったそうですが何度か増築を繰り返して現在の姿になったようです。
全面的に雨漏りはあるようですが特にいぶし瓦屋根の方の雨漏りがひどく、お客様自身で修理するのは無理と判断されたそうです。

屋根の上に上がると、古くなった瓦が割れているのが確認できます。
目視でかるく50枚以上は割れています。瓦の割れる要因はいくつか考えらますがその一つに「凍害」があります。

瓦の内部に給水した水分が気温の低下で凍って瓦内部で膨張して割れるげんしょうです。
昔の瓦は現在のものに比べ品質にバラつきがあり焼きムラがありました。

焼成があまいと吸水率の高い瓦となり凍害の被害が多く雨漏りの原因となります。
＞＞寒冷地でなくても起こる凍害

昔の土葺き工法による瓦のズレ

屋根全体で瓦が軒に向かってズレて雨樋から軒瓦が大きくせり出しています。
この状態では瓦の上を流れる雨水が雨樋に入らず直接地上に落ちます。
瓦から直接地上に雨が落ちると地面で跳ねた水が外壁を濡らし建物の寿命を縮めます。

瓦がズレるのは昔ながらの「土葺き工法（湿式工法）」が原因です。

湿式工法は瓦を土で密着させる工法で、経年劣化で土の密着力が弱まると下の土と一緒に軒先に向かってズレて瓦同士の重なりが小さくなった屋根は雨漏りをおこします。

また固定されていない瓦は地震の揺れや台風の強風で落ちたり飛散する原因にもなります。
大事な住まいを守るため瓦の固定は重要です。

傷んだ野地板は危険です

つぎに瓦の下の野地板の状態を調査します。
長年の雨漏りにより野地板もかなり傷んでいます。

基本来の油気がなくなり白く変色しているところがあり、木材の強度が落ちています。
野地板は瓦の屋根下地として重要な役割がある為、耐久性と強度が必要です。
＞＞野地板のメンテナンスは重要です。

屋根工事には仮設足場が必要です。

屋根工事には作業員の落下防止と瓦や土の飛散により隣接する建物に被害を防止するために仮設足場が必要です。

こちらのように敷地いっぱいに建物が建っている場合でも足場の一部を空中で形状を変えて組み立てることができるので、作業の安全と品質確保に繋がる仮設足場は重要です。

最近ではクサビ式の「ビケ足場」を使用することで、しっかりと丈夫な足場を短時間で組み立てられます。

屋内の荷物を保護する養生シート

昔ながらの湿式工法による瓦屋根の屋根工事は野地板の隙間から土が落ちるので、事前の調査時に屋内の荷物の量や配置を確認して保護の養生シートを、どう架けるか把握しておくことが必要です。

特に屋根葺きかえ工事は土ホコリが発生するので事前にお客様への説明と中の養生の段取りは重要です。

屋根工事のご提案

古い日本瓦の部分だけ屋根葺き替え工事	雨漏りのひどい日本瓦を撤去して新しい瓦で屋根工事
セメント瓦と日本瓦の屋根葺き替え工事	セメント瓦と日本瓦を撤去して新しい瓦で屋根工事

二種類の施工範囲別でお見積りを提出しご提案させていただきました。
お客様は「この際だから、セメント瓦と日本瓦の両方の屋根を屋根葺き替え工事するよ。」とご依頼いただきました。
＞＞屋根葺き替え工事で雨漏りも解消！

まとめ

昔の湿式工法の瓦屋根は経年劣化で瓦がズレて雨漏りしていることが多く部分修理は難しいケースが多いです。
現在の瓦屋根工事は瓦の下に土を使わない乾式工法で防災瓦を使って全て釘やビスで固定する為、瓦がズレたり飛ぶ心配はありません。
＞＞防災瓦とは？

また土を使わないことで屋根工事前に比べ屋根重量が約3分の2まで軽くなるので地震や台風にも備えられます。
雨漏りや屋根のことでお悩みがある方は屋根工事専門店の「街の屋根やさん西条・新居浜店」までお気軽にお問い合わせください。

屋根の無料点検・調査をしています。
＞＞お住まいの無料点検について