上島町岩城島で古い瓦屋根を丈夫な和型陶器瓦で屋根葺き替え工事

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施工事例
上島町岩城島で古い瓦屋根を丈夫な和型陶器瓦で屋根葺き替え工事

工事のきっかけ

上島町岩城島にお住いのお客様より「屋根が雨漏りして困っている。」とのお問い合わせをいただきました。屋根調査にうかがうと瓦の重なり代が凍害で割れて雨水が侵入しているのが雨漏りの原因です。

雨漏りの範囲は屋根面全域で瓦の下の野地板も傷んでいたので、雨漏り原因となっている古い瓦を撤去して新しく和型陶器瓦へ屋根葺き替え工事することをご提案させていただきました。

瓦の下の傷んだ野地板の上に新しく丈夫な構造用合板を増し張り補強して防水紙の「ゴムアスルーフィング」を施工して新しい瓦を施工します。
また、夏の暑さや冬の結露対策で「換気棟」を取り付けて安心して暮らせる住まいづくりをします。

上島町屋根葺き替え,屋根材(瓦)

ビフォーアフター

工事基本情報

施工内容: 屋根葺き替え,屋根材(瓦)

施工期間: 5日間

使用材料: 和型陶器瓦　鶴弥㈱：スーパーエース

施工内容その他: 屋根下地工事,破風板取り換え

築年数: 築60年

保証年数: 工事保証：10年

工事費用: ￥1,560,000（税別）

建坪: 建坪72㎡（屋根面積114㎡）

雨漏りにお困りの築60年をこえる瓦屋根

上島町岩城島にお住いのお客様より「雨漏りで困っている。」とのお問い合わせをいただき、早速屋根調査に急行します。
築60年をこえる平屋で切り妻屋根のお住いです。屋根には昔の「いぶし瓦」が施行されていました。

瓦も凍る「凍害」の被害

雨漏りしている箇所の位置の屋根瓦を剥がすと、重なり代の部分が割れています。
これは「凍害」とよばれる被害で、瓦に染み込んだ水分が冬季気温の低下で瓦の中で凍って膨張することで瓦が割れる現象です。

関連ページ
「寒くない地域でも起こりえる!? お家の屋根材などに起こる凍害の実態」

凍害の被害にあう瓦は焼成温度が低く焼のあまい瓦で吸水率が高いものが凍害の被害にあいます。
今回の雨漏りの原因は凍害で割れた瓦です。

雨漏りの被害は屋根面の全域であり、瓦下の野地板も古く弱くなっているので、古い瓦を撤去して新しい瓦へリフォームする「屋根葺き替え工事」をご提案させていただきました。

関連ページ
「屋根葺き替えで不安を解消しませんか?」

古瓦の解体撤去

こちらの瓦の解体撤去のブログ
「上島町岩城島で屋根葺き替え工事はじめました。まずは古瓦降ろし」

それでは屋根葺き替え工事をはじめます。まずは雨漏りの原因となっている既存の瓦を解体して撤去します。
水上の棟から順番に瓦を剥がします。こちらの屋根は昔の「土葺き工法」といって土の上に瓦を載せる工法なので簡単に瓦が剥がせます。

簡単に瓦が剥がせるということは、つまり地震や台風で被害がでる瓦屋根ということです。
剥がした瓦はトラックの荷台に積み込み処分場へ運びます。

瓦の下には大量の土があります

瓦を剥がし終えると、土があらわれます。土の量は多く屋根重量の約1/3は土の重量です。
土をとるときに土ホコリで近隣に迷惑をかけないように、ホウキで土を集めて袋に小分けしてトラックの荷台に運びます。

昔は杉皮が下葺材でした

土の下には下葺材の杉皮があります。杉の木の表皮のことで瓦の下に入った雨水が雨漏りしないように防ぐ役割をしていました。
現在の防水紙のようなものです。

この杉皮も集めて撤去し、屋根下地の野地板の状態にします。

構造用合板の増し張り補強で丈夫な屋根下地

長年の雨漏りで野地板は白く変色しています。このままでは屋根下地として弱いので構造用合板を重ねて張る増し張り補強をして丈夫な屋根下地を作ります。

関連ページ
「野地板は屋根材と防水紙の下の超重要部分、張り替えと増し張りでより強く」

水や湿気に強い針葉樹（杉やヒノキ材）の構造用合板を軒先から順番に隙間なく敷き詰めてエアー工具でしっかりと固定します。

雨漏りを防ぐ防水紙「ゴムアスルーフィング」

新しい屋根下地の上に防水紙の「ゴムアスルーフィング」を施工します。
防水紙は瓦の下に入った雨水が雨漏りしないように防ぐ役割があります。

関連ページ
「雨漏りを防止する屋根の防水紙の重要性」

水下の軒先から水上にむかって張り重ねタッカーで屋根下地に留め付けます。
上下は10㎝・左右は20㎝以上重ねて張ります。

瓦桟木を施工

こちらの換気棟の取付けブログ
「上島町岩城島で屋根に換気棟を取り付けて夏の暑さと結露対策」

防水紙の上に施工する和型陶器瓦の寸法を割り付けた位置に瓦桟木を取り付けます。
現在の瓦の施工は「防災瓦」といって瓦の裏面にある突起のツメを瓦桟木に引っかけて全て瓦釘で留めています。

関連ページ
「地震などの災害に強い! 従来のイメージを覆す防災瓦」

防災瓦は地震や台風など自然災害にも強い屋根工法で安心です。

夏の暑さや小屋裏の結露対策には「換気棟」

小屋裏の暖かい空気を排気する通気口

棟には換気棟を取り付けます。換気棟とは小屋裏の暖かい空気を排気し夏の暑さや小屋裏の結露対策になります。

関連ページ
「夏は涼しく、冬は結露を防ぐ! 快適生活をサポートする換気棟」

棟に換気棟を取り付ける位置決めをし排気するための通気口を設けます。

換気棟部材の取付け

通気口の上に換気棟の部材を被せてビスで固定します。
換気棟は通気はしますが雨水が室内に入らない設計になっています。

換気棟の戸数は天井面積に合わせて決めます。こちらのお住いの広さには2個設置します。

和型陶器瓦の施工

新しい瓦を施工します。今回使用するのは三州産（愛知県）の和型陶器瓦で鶴弥㈱のスーパーエースを施工します。
最高温度1,130℃の高温焼成で吸水率の低い丈夫な陶器瓦です。

平部の瓦が棟の鬼瓦を設置します。鬼瓦というとお寺の屋根に上がっている大きな鬼面の瓦を想像されると思いますが、棟の端部につく瓦を総称して鬼瓦と呼びます。

こちらの棟の施工ブログ
「上島町岩城島で施工中の屋根葺き替え工事は棟を施工して完成」

屋根工事の最終の仕上げ、棟の施工

棟の施工にはいります。屋根工事で使う南蛮漆喰（なんばんしっくい）を土台として盛ります。
昔は土を使用していましたが現在は防水性と耐久性に優れる屋根工事用の南蛮漆喰を使用します。

「のし積み」の棟

南蛮漆喰で作った土台の上に「のし瓦」をのせて対面するのし瓦につけた銅線を棟の中央で緊結します。
のし瓦と南蛮漆喰を交互に積む「のし積み」と呼ばれる棟仕様です。
昔は高く豪華な棟が好まれましたが、現在は耐震性を考慮して低くシンプルな棟が主流となっています。

棟の頂部に半丸形状の「丸瓦」を被せて銅線で固定したら完成です。

屋根葺き替え工事の完成

これで今回の屋根葺き替え工事の完成です。
雨漏りも解消して、お住いの雰囲気も生まれ変わってお客様にも喜んでいただけました。

雨漏りや屋根のお悩みは屋根工事専門店の私たち「街の屋根やさん西条・新居浜店」へお任せください。
無料の点検調査を行っておりますのでお気軽にお問い合わせください。

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「屋根工事のご依頼・ご相談が初めての方へ」

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